2008年9月期の地銀110行の決算を見ると、地銀の体力が急激に弱まっていることがわかります。
本業である貸出関連収益や投信などの販売から得られる手数料収入が伸び悩んでいるうえ、与信費用の増加と有価証券の関連損失が加わり、地銀の収益環境がこうした三重苦に見舞われているからです。
特に損益の悪化が集約的に現れているのが、自己資本比率です。
08年9月期の連結自己資本比率を低い順に見ると、預金量の小さい地銀が上位に並びます。
保有する資金量が小さいため、貸し出しや有価証券の運用による収益規模も小さくなり、貸出先の経営悪化による与信費用の計上や運用する有価証券の急激な価格変動といった衝撃に耐えきれず、たちまち赤字に転落してしまうのです。
長崎銀行や南日本銀行などは09年3月期の通期業績予想を最終赤字と見込んでおり、そうでない地銀も軒並み期初の業績予想を下方修正しました。
さらに財務体質の脆弱(ぜいじゃく)な地銀は、不良債権比率が比較的高いのも特徴です。
全地銀110行のうち、不良債権比率トップは親和銀行の13.44%で、次いで高知銀行、きらやか銀行、豊和銀行と、自己資本比率の低い地銀が並んでいます。
「トヨタショックが東海地方にも色濃く出ており、後ろ向きの話が出てきた。景気はこれから下方に向かい、信用リスクを意識せざるを得ない」(十六銀行小島頭取)。
今年の下期から来年度にかけて景況感はよりいっそう悪化し、与信費用の増加がさらに地銀の業績を下押しするという、負のスパイラルに陥る地銀が多発する事態となる可能性が濃厚となってきたのです!
一方で、09年3月期トヨタの営業赤字が1500億円にのぼるとの衝撃の発表がありました。
トヨタ自動車は22日、2009年3月期の連結業績(米国会計基準)の予想を下方修正しました。
本業のもうけである営業損益は1500億円の赤字になる見通しです!
営業損益段階での赤字はデータが残る1941年3月期以来、初めてのことです。
前期に過去最高となる2兆2000億円超の利益を上げたトヨタが、世界的な販売不振と急激な円高に直撃され、2兆円を上回る営業損益の悪化となっのです!
昨年末に誰がこのような事態を予測出来たでしょう!
この十年は、覚悟して進む十年となりそうです!
予測出来ないことを予測する力は、覚悟して進む地の力以外にはありません!


